世界の校長インタビュー
http://www.onbook.jp/bookd.html?bid=0037
世界各国の学校を尋ね歩き、校長や担任の先生にインタビューした本です。
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私語のない授業はどうやって生まれるのか?
米国に限らず欧米では、授業中のヒソヒソ話がほとんどない。
授業中に生徒の発言の機会は、たっぷりあった。
「私語はありません。めったにないことですが、本人に注意しても私語をやめない時は、親を呼び出します。
それでもダメなら、授業を取らせないようにします。」
「学生を大人として扱いますから、教授は注意しませんが、他の学生が静かにしてくれと
頼むことがありますね。親が高い授業料を払ってくれているんです。私語なんかしていたら親に申し訳ないでしょう。」
私語がないのには、もう一つ理由がある。ほとんどのクラスが25人以下という小人数編成だからだ。
教師と生徒のコニュニケーションが密になり、教師と生徒が1対1で意見を交わせる。
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ドイツ、イタリア、どの国にしても、筋が一本通っているなと感じます。
真似事だけでないその国らしさがあります。
日本では「自由」と「平等」というものを勘違いして解釈し、価値感を見失ってしまい
あちこちで社会問題を起こしていますが、
「伝統の良さは教育の中にこそ残しておきたいものである。」
全否定、全肯定の単純な議論ではなく、
いい面わるい面見て、組み合わせていきたいものですね。
「教育に関して言えば、地方分権の良さというものを知らされることが多い。地方分権が
急激な変化を和らげ、地域の価値あるものを温存する方向へ導く。」